Auto♏atic Lie.

オタクは勝手に考え拗らせ、思考の糸を縺れさせる生き物

刀ステ「虚伝 燃ゆる本能寺」感想②~語りまくる~

こんばんは。前回の

刀ステ「虚伝 燃ゆる本能寺」感想①~実況~ - Auto♏atic Lie.

に引き続きまして、今度はこれでもかというくらい長々と語った感想文です。

三万字くらいになってしまって自分でも「なんで……?」と思っています。

台詞の引用とかあらすじ書いてるところ、余談も多々あるのでたぶんそのあたり飛ばせばもっと軽いかなと思います。

 

 

 

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www.marv.jp

 

 【※自己紹介】

  • とうらぶ大好き。本家ゲームはレベル250↑くらい
  • 普段は完全にミュ沼、騎以外全部観た
  • とんぼきりの人が推し(オタク人生ではじめて三次元に推しができた)
  • 映 画 刀 剣 乱 舞 は ア ホ ほ ど 何 度 も 観 た
  • 刀ステはTL受動喫煙程度。
  • でも新作発表とキービジュ解禁には狂う。
  • 刀ステに今まで手を出さなかった理由「これ以上沼を広げたら経済的精神的にキッッッツイ」
  • 最近の #刀ステ同時視聴 タグが未視聴側的にはネタバレなのでミュートしたくてもタグは対象外なのかできず、かといって後に「あのツイートこういうことだったのか、なんでお気に入りしとかなかったんだ」現象が起こるのが嫌なので薄目でお気に入りはしている。

 以上です。

 

※つまりは、刀ミュ勢が書いているので刀ミュを引用しての感想が随所で出てきます※

 

以上ご了承の上お願いします。

 

 

1.脚本、ストーリーについて

ひとまず、しつこいほど叫んだのは「宗三さんがこんなにフューチャーされてるとは思わなかった」です。いや本当におもってなかった。初見視聴中何度こう叫んだか。

 

真面目に書きます。

 

本能寺の変、を舞台にした作品。

映画でも言われていましたが、おそらく日本一有名な歴史事変であり、伊達刀たちが決して避けては通れない物語。

 

第一作目としては妥当なチョイスだなあと思いました。

ただし決してありきたりで安っぽくならず、本能寺の変なのに織田信長を一切登場させない。少し姿は出たけど、セリフも顔出しもなし。

 

あくまで、織田信長を取り巻いていた人々とモノたちを描いた。

 

織田信長とは何者か」という難題を、各登場人物・刀剣男士から掘り下げていくことで、複雑かつ底の見えない物語に仕上がっているなあと感じました。

 

さて、この物語においては起承転結の「起」が不動行光なんですね。

不動ちゃんが来たことで、他の織田刀たちがこれまで停滞させたままにしていたのであろう歯車が動き出した。

 

「不動行光の葛藤と成長」と「山姥切国広の葛藤と成長」を、二振りを似た者同士の同族嫌悪で並べることによって、並行して描いている。

おそらく、今作のストーリーを描くだけなら不動くんと織田刀+3振りくらいの刃数でもいけただろうし、脚本もずっとシンプルに、なんなら登場男士も削れただろうけど、そうはさせないぜ!! という重厚感を感じました。

 

なにより、山姥切国広に関しては「添え物にする」なんて絶対にできなかったのだろうと思います。

 

刀ミュでは誰が初期刀なのか、加州・蜂須賀・むっちゃん誰もが初期刀かもと思える立ち位置ながら、実際のところ誰が初期刀なのか不明なのに対し(※脚本家の御笠ノさん曰く決まっているそうですが明言されていません)

 

刀ステではまんばちゃんが初期刀と明言されている。受動喫煙知識ですが、間違いなく三日月宗近と並んで、今後の続編でも主軸となっていくから。

 

そんな彼を、不動くんと「似た者同士」という設定で繋げ、それぞれ本能寺の変を乗り越える、近侍の任と写し問題に向き合う、という試練を前にさせて、霞ませることなくストーリーのもうひとつの軸に置いたのはうまいなあ、と。

 

それにしても、やはり、見方によっては刀ステって「くどい」のかもしれない、と思いました。

私の情報処理能力もあるのでしょうが、誰がどこでなにをしているのかわからなくなるときがある。さっきまで三日月とまんばちゃんが共闘していたと思ったら、引っ込んで別のシーンになって、そしたら今度は三日月がひとりで戦っていて、そこにまんばちゃんが助太刀に来て??? と、初見はかなり混乱しました。

本丸内、紅白戦の森、本能寺周辺のどこか(遡行軍と交戦していたら蘭丸と遭遇してしまった場所)、本能寺、と場面がありましたが、そのなかでも室内の比率が多かったからかなーー?? ていうか刀剣男士の人数が多いから余計そうか、と納得することにしました。

 

宗三さんが

①追い詰められた蘭丸が錯乱して不動を刺そうとしたところを止めに入る

②蘭丸を殺そうとする長谷部、止めようとする不動の間に駆け込んできて蘭丸を一閃する

③光秀を殺そうとする不動との間に割り込んでくる。

 

あとで思い返そうとしたとき、シーンの記憶の混同が起きてしまうところが多々ありました。

 

もうそのやり取り見たよ! って下手したら観客が混乱し飽きかねない諸刃の脚本(演出?)にも思えました。

でも、わかりやすく削ってまとめてしまったら、きっとこの味は出ないんだろうなあ…… と何周もしていてしみじみ。

 

今回、まとめというか下記にも続くこの感想を書いていて、現代文試験の「〇〇字以内でまとめなさい」作業に似てるなーーと思いました。

同じような言葉が何度もキーワードとして出てくる。言い方を変えただけ、演出と場面を変えただけで同じことを描きまくってる。その重複個所をなんども反芻しながらラストへ向かうも、結局「わからなかった」で終わる。

判断は、遺されたモノたちに委ねられる。

 

やっぱりアクションするけど文学だよ、刀ステ。という感想です。

 

 

 

2.物語の流れに沿って、感想。

 

燃え盛る本能寺で、蘭丸と光秀の対峙から始まる。

 

織田信長とは何者なのだ」

 

この序盤からクライマックスな感じすごく好き。

ここでの光秀さんが本気で好きです。

 

蘭丸が「それが自分の務めだから」と言ったとき、きっとこれもテーマになってくるんだろうと感じました。

「務め」つまり、「役割」。

 

まあ、引っ掛かったのは、刀ミュにて「人にはそれぞれ役割がある」「僕の役割はなんだろう」「歴史の中で悲しい役割を背負わされる人もいる」といった、『役割』について語る場面が何度もあるからでした。なにこれ真剣ゼミ先行講座のおかげですか?

 

「お前にとって織田信長とはいかなる男ぞ、織田信長とは何者なのだ」

 

このシーンがすでにすごい好き(繰り返す)。

光秀さんの顔、すごくないですか。

涙まで流している。修羅とも悲哀とも取れる表情の上を、見開かれた目から涙が一筋落ちていく。

この人は何者だ??と役者さんを調べたくなりました。今は感想を書くにあたり余計なエッセンスを入れたくないので後回しにします。

 

蘭丸と光秀がスローモーションで消えていき、宗三さんの炎の夢だったと描写される。

 

「またこの夢」

「あなたは死してなお…… 」

 

 

僕は籠の鳥と同じです、天下人の刀として、

使われることなくただ「在る」ことだけを求められる……。

 

このセリフで、やっぱ蜂須賀なんだよな…… って思ってしまう刀ミュオタクです。

 

(※以下、長くなるので興味がない方は飛ばしてください。)

 

蜂須賀は刀ミュ二作目幕末天狼傳において、「君たち新撰組の刀たちが戦っていたとき、俺はただ飾られていた。使われなかった。どのように扱われるかを俺たちには選べない」と語っていました。

実際そうなんです。蜂須賀小六(思いっきり織田政権時代に登場する武将だよ!)を初代藩主とする阿波国の蜂須賀家にて、ただ家宝として飾られてきただけ。ただ『真作の虎徹』であることだけが価値とされて飾られてきた。

極端な話、蜂須賀にはなんの物語もないんです。たまたま、『真作の虎徹代表』としてとうらぶに実装されたのが、蜂須賀だっただけ。

彼が刀剣男士として本丸にいるのは、『近藤勇虎徹』というあまりに大きすぎる『贋作』の存在在りきといっても過言ではない。下手したら、『真贋問題』の延長である『贋作:長曽祢虎徹』がいなかったら、実は顕現する必要性すら危うかったような刀が蜂須賀です。

そこのところを刀ミュはうまいこと別の問題から二振りをフォーカスして解決と和解に導き今に至るわけですが……。

 

 

宗三さんの話に戻ります。

 

彼もたまたまそうだっただけ、なんです。

今川義元の刀だった、それを魔王織田信長が手にしてしかも名を刻んだことで「プレミア価値」が付属した。そして豊臣家に伝わり、徳川家に伝わり……。焼けてもなお。

もしそこにあったのが別の名刀だったなら、今宗三さんが背負っているものは別の刀がまるごと背負っていたかもしれない。

それぐらい、たまたまそうあって、そうなって、振り回されてここにいるのが宗三左文字という刀剣男士。

しかも、刻印を刻まれたこと、炎にまかれたことで、あまりに強く織田信長に縛りつけられてしまっている。胸が痛いですね……。

 

原作ゲームでは「不幸三兄弟」とか銘打たれ、儚げに自嘲の言葉を吐き、唾棄するように魔王という名を口にし、真剣必殺で刻印を見せる。“キャラ付け”程度でしかなかったものを、いや本来めちゃくちゃ重くて深くて掘り下げられるはずだったレベルの“キャラ付け”を、如何なく徹底して掘り下げていったのがこの作品だなと思いました。

 

つづき。

 

・OP曲『勝ち鬨の歌』(調べました)にて、他の刀たちが刀を抜いて殺陣をしていたりポーズを決めているところで、宗三さんが持っている花はなんなんだろう?

 

あえて調べない方がいいかなと思いつつ、再演の時にこの花が変わっている可能性もありそうなのがこの舞台なので、覚えておこうと。( ..)φメモメモ。

 

こんなに桜吹雪を舞わせ、蘭丸と明智光秀に椿の話をさせて、「話に花を咲かせたら」発言に宗三さんが「咲かせる花などありません」って言っているし。

 

やはり、刀ステはどこかに「花」をキーアイテムとしてしのばせてないか? なにかの暗喩や引き合いにしてないか? と感じたところです。

 

 

・みんながことあるごとに立ち絵のポーズを意識しているのが好きでした。不動ちゃんが寝っ転がってるときのまんばちゃんと三日月がさりげなく立ち絵で、細かいな~~!と感心しました。

 

出陣の儀での自己紹介(ドロップ台詞)ではもちろんのこと。あ~~~~立ち絵!! とたまりませんでしたね。

(あと自己紹介の〆が宗三さんなの、ストーリーを把握してからは納得でしかないです。)

 

そしてここ、役名紹介殺陣の前にススススッて降りてくる三日月がやっぱり「静の美」って感じでかっこよくてですね。本当に。

順次抜刀…… 決めポーズかっこいい

 

・OP曲にて、プロジェクションマッピングで刀剣男士の名前と演者さんの名前を重ねて差の絶対値みたいに色分けして演出するのすごく好き。こういうのすごく好きです。

 

 

日出国に生まれし者が(三日月)

導かれるは夢の後先(まんば)

刻みし主命を守らん(宗三)

美しくも儚き命の(江雪)

織り上げられし浮世の縁(小夜)

断ち切るのもを打ち砕け(薬研)

刹那の時の移ろいに(長谷部&不動)

成す術もなく彷徨うのか(一期&鯰尾)

切っ先をいま解き放ち(鶴丸&光忠)

光集め(光忠) 届け(鶴丸)

勝ち鬨の歌(鶴丸&光忠)

 

(全員)

刀剣乱れ舞い上がれ

凛々と彩り咲き誇れ

強く輝く花となれ

いざ行け出陣の合図

鋼の心を胸に秘め

恐れず戦え 散りゆく時まで

 

刀剣乱舞!!/

 

「はじめよう」

 

か~~っこいい!!!!!!!

 

個人的に東さんのビブラートがさすがすぎたのでもっと歌ってくれ…… と思いました。ここのビブラート何回リピートしたか。さすが今夏の帝劇、日本ミュージカルにおいて立てたら名誉と言われるまでの場所に出演するまでになった男だぜ……

 

 

■序章 

 まんばちゃんが「遠征から戻ったらここに来るように加州清光から伝令を~」って言った瞬間の衝撃と言ったら。

 

「えっっっ加州清光いるの!?!?!?」ってみんななったでしょ……

 

この本丸加州清光いるんだ!!?!?!?!?って。

名前出てるのだから確定ですよね?

もし私がリアルタイムで初演観ていた勢だったら、次回作出るのかな!?って思うところでしたよ…… ステ本丸にはいったい出てないだけで何振りいるんだ……

 

 

■刀ミュでも活撃でもそうだったけど、レアのはずでPocketが出る前なのに最初からいる三日月宗近について。

 

ここ難しいところだ…… といっつも思います。

最初から三日月がいる、というのは、ゲーム準拠というよりかそういう特殊な本丸だからなんだろうなって解釈はしてる……。もしくは豪運により、超速で顕現したか……。

たしかに三日月宗近刀剣乱舞の「顔」だし、最初からいるのが妥当なのかなとは思いつつ、メディアミックスにおいて三日月宗近が特別にならないで済んでる世界って花丸しかないのか、って心がしんどさで重く沈むぜ…… です。

 

うちの本丸の三日月は一緒に刀ミュや活撃や映画観ながら「えっ、よその本丸の俺、不穏すぎ……!?」ってこたつ入って部屋着でせんべい片手に口押さえてくれるタイプなのですが。

 

 

大坂冬の陣

 

家康暗殺部隊に対抗する第二部隊。

いちにいがかっこいいんですよ!!!!!!!!!もともとヘタミュが好きなので廣瀬さん杉江さんはつい注視しちゃうんですが、それにしてもかっこいい。ずるい。

 

「布陣の偵察ォ!!」ってキリっと声張ったあとに「然る後…… 」で冷ややかな顔でスラっと抜刀し、「各個撃破としゃれこみますか」でにやあっと不敵な笑みになるのが好きすぎる。

なにより短刀の群れを真横一閃する演出が、この真横一閃が!「一」の自己紹介ですよって感じもして、なんてか~~~~っこいいことか。

 

声もドスきいてたのに、納刀して鯰尾と回想台詞を織り込んだ会話をするときには穏やか~~ないちにいになっているのとかも。ギャップ。

 

※殺陣についてあとでまとめて別章にて書きます。

 

 

■手合わせ紹介

 

「研鑽せねば」って言葉に不動ちゃんが「俺はダメ刀だから磨いたってな~」っておちゃらけると、まんばちゃんが「さっきからなんなんだ!お前を見てると、俺はッ……」ってなるの、自分を見てるようで同族嫌悪なんだなーとわかりやすかったです。

 

薬研と再会、別に薬研はなにも言ってないのに自己紹介乙してしまうあたりが卑屈不動ちゃんだなと。

「どうせ俺は信長公を救えなかった刀だよ、俺だってわかってんだそんなことはァ!」って。ここの叫びは。

 

もちろん薬研さんは「別に何も言ってない……」ってなるし、なぜ白衣と鍬に突っ込まれてええ~?ってなってるのも面白い。

 

 

長谷部、近侍になったまんばちゃんに突っかかって来る…… んじゃなくて~「まずは、おめでとう」って言ってくれるところ本当に根がいい子です。いとしい……。

そのあと近侍とは云々…… 言い出すけど、まずおめでとうを言ってくるれるあたり、すごく優しいなあ、と思わせてくれるの嬉しいです。

 

 

■おはぎの宴こと軍議シーン

 

このへんの感想は①で一通り叫び終えましたが、二周目以降の感想も交えて。

 

一番印象に残っちゃったところ。↓

長谷部「(ZIP☁)( ZIP☁)

一期「大きいのをくれ?(ZIP☁)

 

・「はっはっはっは」って三条と五条でまんばちゃんを挟んで笑ってるときさ、鶴丸はけっこうヘラヘラ前傾しながらペシペシ叩いてるけど三日月は体を仰け反らせてぱっしぱっし手の振りも体の揺れも大きいなって印象。じじいです。

 

・ちょうどつかめるぞ、の時点でもう長谷部笑ってるし。あーん、「ここはおはげの」で一兄も笑っちゃったし!

長谷部も笑っちゃってるし!

鶴丸の「ちょっと待ってくれ」が素じゃんwwwと笑ってしまいました。こういう素がそっと出てくる言い方に弱い。

 

ところで、このカオスのなかずっとニコニコorきょとんとしている三日月。

アドリブパートでも三日月は崩れませんね…… さすがです。

 

いやあ、この鶴丸(染谷俊之さん)、ぜったい遊ぶのふざけるの好きだろうなあ~~ってのが伝わってきます。花丸に顕現されても違和感ないです。

鯰尾の背後をとったとき、まんばちゃんを膝カックンさせたとき、紅白戦の説明、カテコ、ふざけ倒しているときの顔がお芝居じゃなくて絶対これ演者さんが楽しんでる…… って伝わる……。

もしまるごとお芝居なら「役者さんバケモノじゃん」と震えるところです。

 

長谷部がウエッってなってて心配になるww

まんばちゃんもシリアスに台詞に移行したいのに鶴丸を挟んだせいでまんば―長谷部間にホットラインが生まれてしまい笑っちゃうまんばちゃん……

「どうしたんだい?長谷部クゥゥゥウン!」

「おはぎの宴が気になるのか」

このwwwwwwww

 

からの盗み聞き不動

「我が本丸の管轄内の時間軸において」

 

こういうフレーズワクワクしません??

“管轄する時間軸……”

審神者胸熱ポイントに刺さる

 

 

さて。おはぎの宴って、結局アドリブだったんですか? ハプニングか偶然の産物だったんですか……?

刀ステ勢のみんながことあるごとにネタにしてくるこれを「なるほど理解した」と言いたかったんですが理解できませんでした。

 

 

 

 

■手入れ部屋のシーンから

 

江雪さん「和睦に努められた板部丘江雪斎、私の心はその方の魂を受け継いでいる」

 

ここでも「心」ってワード。

刀剣男士とは切っても切り離せない永遠のテーマ、以降のストーリーにも深くかかわってくるキーポイントでしたね。

 

 ◆

 

不動行光を下賜された蘭丸に、光秀が「その刀を与えるということは上様にとってお前が宝なのだろうなあ」みたいなこと言っちゃうシーン。

後ろにいる齊藤利光(?)も、どこか怪訝そうに顔を見合わせてるのが不穏さをかもしだしてる、と思わなくもない。

 

 ◆

 

長谷部の来歴についてからかう不動ちゃん、「ごめん、訊かれたから」と身を乗り出す鯰尾がかわいいです。

 

ちいせえちいせえ、ちいせえなあ~~!と。

 

「今の主と信長を一緒にするな」「信長など所詮、志半ばで討たれるその程度の男だ」

この発言。不思議だなあ…… と。なにを不思議に思ったのか自分でもおぼろげなのですが。

 

「手合わせで白黒つけようじゃねえか!」で「復讐かい……?(ニュッ」と出てくる小夜にとてもにっこりしてしまいます。

ことあるごとに「復讐……?」ってニュッとしてくる小夜がどうしても「薄着!?」ってニュッとしてくる村正にかぶる(@らぶフェス‘17)。

 

長谷部と不動が揉めてるところに宗三が、続いて薬研が仲裁にやって来る。

みほとせの「待ちなサイ!ワタシのいないところで脱いだり脱がしたりは許しませんよ!」を思い出すのはなんでしょうね、髪色ですかね。

 

信長って六回言った。

うん、いちばん信長信長って言ってる

 

さて、ここの口論のシーンは、うーん、と考えさせられました。

不動くんはここでも、宗三に「前の主のことをこんなふうに言いやがる長谷部どう思うよ!」と同意を求めて突っかかり煽りますが、

おそらく宗三からしたら、信長のことで不動と同じ感覚を求められても困るんだろうな……と。

または、自分でもどう答えたらいいかわからない……という困惑にも感じられる。もしくは耳に届いてないかもしれない。届いてるからこそ佇んでるのかもしれない、とも。

 

殴ったあと「あれ……?僕は今、なにを……」でしたもんね。

 

 

 

■紅白戦前哨

 

まんばちゃん近侍の任に舞い上がってたの!!?!?!? とびっくり。気付けなかった……。

このへんの心理分析、難しくて今回は保留としました。

 

自分が部隊長になって、敵の大将を討てると思って進軍して、対処できると思ったけど手遅れで、自分は仲間たちを無用に傷つけて危険にさらしてしまった、という自責……。

 

そう三日月も慰めるけど、まんばちゃんは失態は失態だ、と。

 

でもって、織田の刀たちが自分が近侍になってから(っていうか不動が来てから)ずっと揉めてるのにも、しょんぼり……。

 

「主は一体なにを考えているんだ」

「おぬしはそれを知りたいか?」

 

「知りたいか?」って言う三日月、①では怖い、と言いましたが、二周目からはふつうに慰めてくれるおだやかなおじいちゃんに見えました。

ここの時点では、特に三日月に不穏さは感じないです。どちらかというと、若輩を見守る保護者…… の印象です。今のところは。

 

「ン悩んでるみたいだねえ!!」

「そこでだ!」

 

伊達の登場、確信を持って言える、おそらく演出からしてここは笑わせにきている。

 

 

■紅白戦開幕

 

まんばちゃんが三日月に「クソ爺」って言った!!!!!

な~るほど、ミュ配信にて膝丸が「あの自由人!」と怒っていたときに「ステならクソ爺って言いそうなところを」ってツイを見かけたんですが、ここでしたか。

思っていたよりマジでクソ爺!!って言ってました。

 

鶴丸の「せっかく生まれてきたからには、天を驚かせてみたい」が、

むっちゃんの「世界つかむぜよ」並みにでっかくて、刀なのに「生まれてきた」と言っていたり、好きだぞ。

 

江雪さんが戦を嫌いながらも、「誰かを護るために剣が必要ならここにいる理由もある」と言ってくれたのが良かったです。もちろん平和であることに越したことはないのですが、江雪さんなりに戦う理由をしっかり

持ってくれていたのが。

 

 

不動ちゃんが「こんな奴ら(豊臣刀、伊達刀に対して)こんな奴ら俺だけでじゅうぶんだァ~~!」と言うのが、おそらくヤケと『信長公こそ天下一』と言いたいんだなあと。

 

不動の態度に長谷部は「信長は見る目がない、不動のような刀が愛刀だっただなんて。光秀のこともそうだ、謀反を起こすような奴をそばに置いて結局裏切られてああなったじゃないか!!」と激昂。

不動は「俺のことはなんといってもいいけど信長公のことを愚弄すんな!!」と怒る。

「俺はあの人が好きなんだ、この気持ちがそんないけないことか!」と。

 

ここで、「あんたたちは織田信長のなにを見ていたんだ!」って不動ちゃんは叫びますが

 

そもそもそれぞれが見ている方向、見てきた景色が違うから、噛み合うわけがない。

 

恐らくこれがこの作品のテーマなんでしょうね?

「虚伝」。

 

 

宗三さんが気絶してしまい、紅白戦は失敗。

「くっ…!」と立ち去るまんばちゃんを追いかけてやる三日月

 

を見送る鶴丸

下を眺めながらの「……やれやれ」な目線、髪をちょいと掻く仕草が「うわっ、めっちゃ五条の平安刀だ!!」ってなりました。

 

 

■満月、森羅万象を巡る「心」について

 ①にて、「落ち込んでるまんばちゃんの布が、それでもきちんと二段ぶん上まで引っかかっててとても絵になるのさすがだなあ」と言っていましたが、

 

ここ、階段に座るために刀の鞘を上げようとすると一緒に布も上がるから、自然とこういう形になるのか!! と度肝抜かれました。なるほど様式美。

 

「心というものは不便だ。織田の刀たちを見ていて思った。」

 

モノなのにどうして心を与えらえたか……。とうらぶにおける永遠の苦しみと問い、命題。

 まんばちゃんも心があるから写し問題に苦しめられておるじゃろ?などと思ったり。

 

「心が無ければ惑わされずに済むはず」

 

たしかに、合理的でいられたらどんなに楽かと思います。でも、心があるからこそ見える美しいものや幸せ、できることってあるんだよ、とも。

なにより心が無かったら「守りたい」という思いすら芽生えぬまま戦うことになってしまう。

 

 

ところで、ここ、とても気になったところなのですが、三日月が口にした

 

「モノの心を励起することで体を得た」

 

 という発言。

深読みするけども、刀剣男士って心が先にあるのか?? その解釈はなかったな……と。

 

 

「モノであるがゆえに心がある」

 

→三日月のこの発言。初見は??となりましたが、流れを理解したらなるほどなーーになりました。

人が心を込めて作り、こころを写し、心を宿したからのがモノである。というのを以下で説明していくわけですね。

 

これ、映画における『歴史とは人』を、なんだか思い出させるんですよ。

 

「あの月を見てどう思うか」

「……美しい」

「山姥切が『美しい』と思った言葉がほら、あの月に宿ったぞ」

 

 

月が顕現したらそれは美しいだろう、という言葉、最初は「いや月を擬人化て」と思いましたが

たしかにみんなが月を美しい、幻想的だと思ったなら、それはきっとその通り月を体現する姿に現れるだろうなあと。

三日月だって「最も美しい」「最も美しい」と言われ続けたから、その姿で顕現したのだものね……。

 

 

「その心はいつぞやお主に還って来るやもしれんな」

「心が還ってくる?」

「心とは森羅万象を巡る」

 

  

(ここで三日月が手でくるくる輪を描くのが、それだけならなんてことないシーンなのですが、TL受動喫煙で『円環』というワードを目にしていたがゆえ不穏すぎて怖かったです。)

 

 

「だから人は物を作り、モノを語り、モノに心を込める。」

「我ら刀剣は他人の心を運ぶ歴史のよすがなのかもしれん」

 

 

すごいなあ…… と感嘆しました。一周目では、ここのあたりはただずっと唸っていました。

よすが、とは「たよりとするもの、たすけとするもの、よりどころ」という意味。

こんな語彙をドンピシャで持ってくるあたり、脚本家さんもこの舞台もやはりすごく文学的だと思わされました。

 

「心を写す」森羅万象、めぐりめぐって返ってくる、という考え、解釈……。

 

月を見て、そこに美しいという心が宿る。

これ、そのまま彼らの在り方に似てるね。

モノが語る故、物語……。

このあたりの深い掘り下げは、ステのほうが強いかもしれないですね。

 

 

「織田の刀にもそなたにもそれぞれ託された心がある それが巡り巡って繋がって行く。」

→これは、最後に薬研が織田信長について語るのに繋がる。

 

 

「山姥切国広よ、そなたは存分に美しい」

「主の言葉を借りたまでだ」

→で、これはまんばちゃんのラストの台詞に繋がる。

 

「主はおぬしにそう心を込めた おぬしはおぬしを信じ、その心でこの世を照らしてやればよい」

 

これって、審神者がまんばちゃんを近侍に置いた理由と繋がるのかな? と。

これが伏線となって、今後出てくるかな……と引っ掛かっています。

 

「あの月を照らす陽の光のように」

 

満月だけど…… ここから、刀ステは『まんばちゃんが太陽になるまでの物語である』ってことなのか? 伏線なのかな? と勘ぐりました。そんな気がする。

 

 

そしてこれ、空に浮かぶのが三日月ではなく満月なのは、あえてのはずですよね。三日月宗近の話にリンクさせたくなかったか、「関係はないですよ」とミスリードさせたかったか。今は何ともですが。

 

改めて、「三日月」ってどういうポジションなんだろうと。かつては、三日月とはほとんど線のような弧になったほっそい月のことを言ったと言いますが……。

 

 

 

ここでつくづく、刀ステの台詞回しが好きだなと思いました。

凄まじいんですよ。静かなのに、滔々と、つかみきれない深さ重さのものが彼らの口から紡がれていく。

 

文学だ……(n回目)

 

 

 

■+α:「心」の解釈

 「主はおぬしにそう心を込めた おぬしはおぬしを信じ、その心でこの世を照らしてやればよい」

 

ここで、それだよーーーー!! と仰け反りました。

心ってのはここにあるんだよ、拳をぶつけたところに!!!!!!

 

心について語ろうとすると、私はBLEACH海燕殿の言を引用してしまうんですね。拳と拳を合わせて、志波海燕はこう言うんです。

 

「心ってのはここにあるんだ」

「もしこの世界に自分一人しかいなかったら、心なんてものにはどこにも存在しねえんじゃねえかな」

 

わかり…… なんです。

心、感情というものは、誰かと関わりなにかと繋がり、共鳴し反発し、そういうものがあるからこそ生まれるんだ…… と思ってる民なので、ここの刀ステの解釈はとてもはまりました。

 

 

 

■二部隊同時出陣

順次抜刀してポーズを決めていくのがかあぁ~~~~~~~っこいいですね……。本当に……。

 

 

本能寺前日の時点で光秀が本能寺にいるのはおかしいのでは? と思ったら案の定そうでした。

そして、ぜったいなにかあるであろう椿の話。

 

「生きているうちにあと幾度椿を拝めることか」

「なにを仰います!幾度でも、ご覧になられればよいではありませぬか」

「儂ももう若くはない、お前さんと違って。自分の残りの生を指折り数えて生きていかねばならぬ歳だ。せめて次の季節の椿は拝みたいものだ」

「椿は、武家においては縁起の悪い花とされています。でも私は嫌いではありません。美しいものを見ていると心が落ち着きます」

「花が嫌いな人間など居らぬ」

 

ここは蘭丸の若さと光秀の老いを対比していて、そして話の流れ的に蘭丸と花を重ねているのかな?と感じたところでした。

 

美しい蘭丸は信長様に愛されて当然…… みたいな。

 

そして私的には超爆弾発言がきます。

 

 

「落ちたる椿は私か」

 

 

なにそれ?! とひっくり返りたくなりましたよ。

信長公を討ったあと、自分はただじゃすまないだろう、と無意識にわかっているような口ぶりなんです。明らかに野心を燃やして天下を取りに行こうとしている男の発言ではない。この光秀にとって、本能寺の変とは、信長という男への思慕憧憬、執着といった感情の清算であり葬送なのではないか?

とこの時点でもうしんどくてしんどくて。

 

で、この光秀役の役者さんがまた上手いんですよ……。

 

明智光秀、あなたもいったい何者なのか……(史実的にも役者さん的にも)。

 

 

明智光秀の解釈について。

ちょっと先取りするんですが、謀反を起こしたあと、蘭丸が光秀殿に「あのお方が貴方になにをした!!」と叫ぶじゃないですか。

 

←私は、何もしなかったからこそでは?と思いました。

 

個人的なことですが、幼馴染が織田夫妻明智光秀周辺(斎藤道三細川忠興ガラシャなど)のガチオタクでして、その影響で昔からなんとなく知っていました。

明智光秀織田信長を討った理由がわからない。冷遇されていたどころか、むしろずっとそばに置かれて頼りにされていたはず。

なにが彼を謀反に至らせたのか、それが本当に掘り下げれば掘り下げるほどわからんのです。

そのあたりを面白おかしくギャグ四コマで描いていきながらも、めちゃくちゃ優秀な歴史モノ、歴史解釈モノとしてオススメできるのが

『信長の忍び』明智光秀放浪記』『軍師 黒田官兵衛伝』などの重野なおき先生の作品なのですが。これだと光秀がこじらせていった理由も筋が通っていてわかるんですけど、あくまでこの作品内での話なので…… こうしてまた別の角度から描かれるとふりだしに戻って悩まされます。

個人的にはクソデカ感情アンビバレントだったんだろうなとひとまず解釈しています。

 

 

話を戻して。

■トラブルメーカー不動くん、蘭丸との邂逅

軍議に駆け込んでくるまんばちゃん、不動がいない!!

トラブルメーカーっぷり、ストーリーの転換役を如何なく発揮しています。

 

ここでスッと垂直に立ち上がる三日月すごくきれいでした。

 

 

本能寺を目指していた不動を宗三さんが見つけ、

「僕に追いつかれるなんてまだまだですね」

 

このセリフは二通りに解釈しました。

①顕現したてだから。同じレベルなら短刀の方が機動高いはず。

②「あなたの考えなんてお見通しですよ」ってこと。

 

 

 

 

「宗三は綺麗だな」発言。

 

自分はダメ刀、薬研や宗三さんを見ているとますます自分が惨めに思える、けれど

 

「宗三のことは綺麗だから苦手じゃない」

 

?????ハテナがいっぱい浮かびましたが、

 

「信長公はあんたを見て何を思ったんだろうな」

 

で、ああそっか、と。

信長公が宗三を見て美しい、綺麗だ、と心を映したから、思ったから宗三は綺麗ってことなのでしょうか……?

 

遡行軍と交戦しながら織田組が集結したところに、蘭丸が来てしまう。

 

撤退する遡行軍、蘭丸に手を差し出される不動ちゃん。

蘭丸にはわからないけど、そう、不動ちゃんにとっては、きっとすごくすごく嬉しいんだね…… 握り返そうと伸ばす手が震えて……

って胸に来ていたら、不動くんがめっちゃくちゃ元気に飛びついて抱きついちゃったのでいい意味で裏切られました。そうだった不動くん短刀だった。

でもここ、みようによってはすごく悲しいシーンでもないですか……。

 

 

次から、光秀の落ちたる椿は~発言並みに、本っっっ当に度肝を抜かれたシーンです。

 

名乗ろうとする不動くんを止め、撤退していこうとすると蘭丸が

 

「上様」

 

と思わず呼んでしまう。

おおおおおおわああああああああああ!?!?!?って観ていて声出ました。

 

「あなたたちを見ていると上様を見ているような感じがする」

 

写した、写された、のか。やっぱり。

とらわれている、ってのはここまで作用するのか。写し身なのか……と。

 

 

そしてここで、宗三さんがその「上様」について尋ねるんですね。

 

「あなたにとって信長公とは何者なのか」

 

それ聞いちゃう!? って初見で思いました。

しかして、こうやって刀側が、かつての主含む本人たちにアンサーを求める展開、わかるんですよね。

ミュでは長曽祢さんが近藤さんに聞いた、兼さんも土方さんに聞いた。そして、うろ覚えだけども活撃ではむっちゃんが龍馬さんから「刀とは」について聞いて、それぞれなにかしらの解を手にしていた。

 

 

やっぱり、彼らにもわからないんだ。だから知りたい、訊きたい。

心を感情を映されても、直接語り掛けられない限り、かつての主たちがなにを考え、なにを思い、なにを感じていたか、なんて言葉にしなきゃわからない……。

 

(しかし、よほど確固たる自我か、シンプルな思考の持ち主でないと、自分ですら自分が思っていること、本心ってわからなかったりするのがジレンマ)

 

 

ニキ……

「本当は会っちゃいけないんだけどさあ…… 会えてうれしかったぜ」

 

この短刀ずるくない?

 

 

 

そうだよ蘭丸くん不思議なお方たちだよ……外見コーティングシステムは作動しているのだろうか、と素朴に、いやかなり疑問。

 

 

 

 

 

■山姥切と不動のやりとりから、蘭丸と光秀のシーンへ。

※「写しである」とはどういうことなのか?

単独行動を叱責しつつ、不動くんと己を似た者同士だな、と言うまんばちゃん。

 

「自分は写しだ、とそう言葉にすることで逃げていたのかもしれない……」

 

このへんの!! まんばマインド写しコンプレックスの源がわからんで歯がゆいんですね~~~~!!

ソハヤもそうだけどなんで写しはそのへんコンプレックスに感じるのか??

人間で言う「Aさんちの息子さんが素晴らしいから真似た子をうちでも作ろう」みたいなことだとしたら、たしかに本人としては複雑か……。

いかに刀工が名高くとも、彼ら本刃としては「オリジナルを越えることはない」と思っている??

ソハヤも「俺は宝刀そのものじゃないんだぜ?いいのかー?」みたいなこと言うし……このへんについて深く考えたことなかった。

 

山姥切国広の卑屈の原因がわかりません。

が、今のところ納得いこうとしたらこうなります。

 

逃げていたのかもしれない、発言は「自分が第一の傑作である」というもうひとつの事実が重荷だったのかな? だからどうせ写しだから…… って? と悶々としています。

 

私はここ専攻ではないので本当によくわからないんです……。

とうらぶ総合大学の刀ミュ学部に所属しつつ、原作ゲーム学部も掛け持ちして虎徹専攻・蜂須賀ゼミ、あと祢々切丸専攻・新設ゼミに普段在籍してる感じなんで……。

 

山姥切選考・国広ゼミのひとに見解を述べて解説してほしいです。

 

 

 

「俺は近侍を務めあげてみせる、だからお前もダメ刀を返上して見せろ!」

 

逃げていたのかもしれない、だからもう逃げない。そういう文脈で出た言葉だと解釈します。まんばちゃんのここの心境について、もっと考えてみたいな~~……。

 

さて、ここで不動ちゃんが戸惑ってるんですよね。

「俺は……」と。

 

ここで「はあ?何言ってんだお前」なリアクションしないあたり、不動ちゃんも自分に思うことがあるに決まってるんでしょう。

 

ただ、この時点では不動ちゃんのなかにある「ダメ刀返上の方法」って、

「今度は信長公を救ってみせる」しかなくて、他にわからないよな…… って…… 私もわからないもん……

 

あえて言うなら、蘭丸や信長の運命を致し方なかったと受け入れて、自分が一国にも勝るとも劣らない、彼らの愛刀だったという事実を誇れるようになる、って方向になっていくんだよな……

歴史は変えられないんだから……。難問も難問です。

 

 

 ◆

 

ここで蘭丸の持ってる花はアジサイでしょうか? わからない……

 

織田信長とは何者か……いえ、先ほど出会った者たちに突然そう尋ねられたのです」

 

まさか冒頭のあのやり取りにも出てきたこれが、元は(おそらく)宗三さんの問いかけだったなんて思わないじゃん???なんという伏線????ぞわっとしてしまいますよ、鳥肌。大好き……

 

織田信長とは何者か、か……」

織田家臣の家に生まれた私にとって、上様は命を賭してお仕えする主君です。それなのに…… どうしてか、私はすぐに答えることができませんでした。迷いなどないはずなのに……」

 

つまりこれは…… 蘭丸は「信長を人として愛していた」と最後の最後に言うんだけど、そのことを今際の際まで言葉にできるほど自覚できていなかったってことか。

その本心を自覚して表明するより前に、「家臣の家に生まれたから、家臣だから」っていう思い込みが上にあって、だから即答できなかったのかな?と予想します。

 

ところで『疑わない』っていうのは、たしかに光秀さんが言う通り忠義者なんだけど、疑わずにいるってのは恐ろしいことでもあるんですよね。

だから余計に、この『虚伝 燃ゆる本能寺』という作品で、なんども繰り返し「織田信長とは何者か」と問うているのが、蘭丸の「疑わなさ」へいい作用をもたらしているんですよ。

 

 

そして光秀さんは、光秀さんは……

「私にもお前のような頃があった」「お前様が羨ましい」発言ですよ。

ああ、明智光秀とは何者なのか……。

 

 

■本能寺当日、蘭丸の死

薬研「信長さんのことは嫌いとは言い切れない、しかし好きだったかと聞かれたらそれもわからない」「でも理解したい」「一生わからないかもしれない……」

 

わかる。わかるぞその気持ち。

わかりたい、答えが欲しい。

でも、真実に近付けば近づこうとするほど、もしかすると知れば知るほどわからなくなったりもするのが困ったところですよね。

自分の深淵を掘れば掘るほど自分が見えなくなるように。

 

薬研「敬われ恐れられ慕われ忌み嫌われ、どれがあの男の本当の姿だったのか、簡単にはわからせてはくれない。」

 

そりゃそうだ。

 

人間もまた周りの評価と逸話からつくられてしまう。

もちろん、それを跳ねのける強さの持ち主もいるけれど。

最近だと、麒麟の信長公はわりと周りの環境からそうならざるを得なかったタイプ、という説が採用されてるのかな。という余談。

 

「でも思う、そのどれもが全部織田信長という男を形作っていたんじゃないか、とな」

 

そう、人間と言うのは多面的なもの。

そしてこれが、宗三さんにとっては「魔王でしかない」にあとで繋がるのだろうと。

 

 

燃え盛る本能寺、

不動ちゃんと長谷部の回想台詞。

 

「ああ、ここは……!」

「いい気味だとすら思っている」

 

本当なら、不動ちゃんが「お前はずっと信長様のそばにいるべきだったのかもな」って続けて「ごめんだね」って長谷部が返すのだけど、薬研たちもいるのと、動きが起こって遮られている。回想台詞をまんま全部使わないところも上手いんだろうなと。

 

本当なら蘭丸を討ち取っているはずの安田國次が死んでいるのを確認し、動き出す二部隊。

 

「魔王の命運を斫るため」で合ってるんでしょうか、三日月のセリフは。

 

 

 

冒頭にもあった、蘭丸と光秀の「上様を守るのが私の務め」「お前に忠義があるように私には大義が」「かような乱心のどこに大義が!」シーンに戻る。

 

大好き~~~~~~!!!!!!!!!

こういう、最初に出てきたシーンに、遡った先から進んできて再び戻ってくる演出大好きです……!

 

光秀は動機に「大義」という言葉をなんども使っていますが、これ、やっぱり本当は違うんじゃないかと思いました(ラストでわかるけど実際そうだった)。

光秀は、「大義」という言葉で本心を覆い隠していたんですね、おそらく……。

 

そして「あなたにとって織田信長とはなんだったのですか!!」と叫んでいる蘭丸は、もうこの時点では「桃色髪の男に尋ねられたこと」と思って口にしてないのかもしれない、と思いました。

 

たしかに、前日にも同じように明智さんに尋ねたときは、宗三さんから尋ねられたことが胸に残っていたから明智さんに打ち明け尋ねた。

 

でも、今やもう蘭丸自身の言葉になっているのかもしれない。もしかしたら彼自身、宗三たちとは違う意味だとしても、「信長公とは何者なのか」とどこかでずっと疑問に思ったりしていたのだろうか。

 

だから、こうして宗三に尋ねらたのと同じ言葉を、自身の本心にも乗せて、光秀に問いかけているのかも??????

とぐるぐる考えています。

 

 

蘭丸を止める第二部隊、光秀は「何者か知らぬが助太刀感謝」と場を離れる。

 

「あなたはあなたの物語を果たされよ」

「物語を果たすがいい」

 

 このセリフ好きだなーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!

映画刀剣乱舞の「守りまする、ここで散ったあなた様を」に通じるものがある

 

そして蘭丸を守るように遡行軍が。

小夜ちゃんが殺意高くて大好きです。

 

 

 

蘭丸を死なせたくない、手当てしたい不動に対し、光秀を追いたいがために必死になっている蘭丸。

不動を刺そうとする蘭丸!!

を、宗三さんが間に入って止める。

 

この宗三さんがもう、覚悟決まってて好き過ぎるんですよ。

とうに修羅を歩んできたからこそ、できるのだなあという。森蘭丸と大して接点ないしのもあるのかもですが……。

 

しかし、蘭丸を正しく殺そうとする宗三を不動が止めてしまう。

 

「大切な人たちより歴史が大事か、俺たちはこんな『理不尽なこと』と戦わなくちゃいけないのか、あんまりだ!!」

 

歴史を守るためにこうして戦うことが…… 不動くんにとっては、大切にしてくれた主ではなく正しい歴史を守ることが優先されるなんて理不尽だ、というわけで。

ここの叫びが、刀剣男士としての使命なんて知ったことか!!とこちらにも思わせる気迫が凄くて。

椎名さん、さきほどキャリアを確認してビックリ&納得しました。まぎれもない、完全なる、実力派だ……

 

 

宗三と不動がぶつかっている隙に逃げてしまう蘭丸。

 

 

その蘭丸に長谷部が追い付き、殺そうとするもまた不動が止めに入る。しかし不動自身も蘭丸に斬られ、やれれる!!というところで

 

宗三さんがスライディングINしてきて一閃、蘭丸を斬る。とどめも差す。

 

(※このへんは①での実況感想のほうが新鮮でいいなと思います。)

 

 

自分が斬った蘭丸を、抱き留めてやる宗三さん。

憑き物が落ちたように、死に行く蘭丸。

「どうしてそんな悲しい顔をするのです…… あなたがたは、つとめを果たしたのでしょう……?」

伸ばされた手を取ろうと本体を取り落とすも、蘭丸の手は宗三さんの着物を鷲掴む。

自分自身である刀を取り落としてまで蘭丸の手を取ってやろうとしたのか……とグッときますよ。

覚悟は極まっているし修羅も歩んできたけれど、兄弟の情を持っている程度には、人の心を知る宗三さんだからこそ……。

 

「くやしいな……」

 

そして、ここの蘭丸の言い方…… この最期……。

 

 

まんば「どこへ行く」

不動「ごめんなまんばちゃん…… 俺は…… ダメ刀を返上できそうにない!」

←守りたかった人のひとりである蘭丸を、また守れず死なせてしまった。宗三さんに敵わなかった。

 

ここの不動くんの表情がほんっっっとに…… いいんですよ……

 

 

■「宗三、行けえ!」

単身遡行軍と戦う宗三さん

「戦に出た経験はそう多くはないのですが、籠の鳥とも言っていられないようです!」

しかし苦戦、

「所詮はお飾りということですか……」

そこへ薬研と長谷部が合流。

 

「飾りだろうが刀は刀だろうが! 戦え!」

「背中くらいは守ってやるぜ!」

 

ここの長谷部の言葉が、序盤に手入れ部屋で宗三さん自身が言っていた「刀は戦うためにある、たとえお飾りだとしても……」に呼応している気がして熱かったです。

そして続く、左文字兄弟。

 

「兄様は自分のことをお飾りと言う」

「しかし私たちはあなたの物語を誇りに思う」

 

きっ、兄弟~~!!

ってなるも、①でも書きましたが、彼らにとって刀派による兄弟という関係がいかに強いのかよくわからなくて困るときがあるんですよ…… 花丸の「いちにいが早く来ますように」回もそうだったけど…… 鶯丸の大包平を待つ気持ちはまだなんとなくわかる、同派で兄弟でふたりきりで……。ただ、左文字兄弟の絆ってだいぶ謎くないですか?

 

※こっち(刀ミュ)では村正派が大概おかしいけど…… 次点で源氏もおかしいけど……。少なくとも三条なんかは同じ三条だからってべたべたしないし、新撰組刀が「血よりも深い絆」に結ばれているのはわかるし……

 

しかし、純粋に「兄弟だから」ってだけで仲良しなの不思議だよな…… ゲームの回想見直すか……。

それぞれ不幸を抱えて殺伐としているからこそ、左文字兄弟の血縁(血じゃないけど)という繋がりは唯一手放しで甘えて大切にすることができる救いなのか……?とか考えていました。

 

 

宗三さんに「行けえ!」と叫ぶ三日月。

 

駆けていく宗三さん、

三日月とまんばはアイコンタクトをして頷き合う。別動隊として合図を送り合ったということでいいのかな?

各部隊に分かれる。それぞれの殺陣。

 

 

■ずいぶん煤けた太陽だ

 単身戦っていた三日月が肩に食らい、「ははは、笑っている場合ではないな」と中傷台詞。

そこへまんばちゃんが助太刀、背中合わせですよ。

 

「月を照らす陽の光のようにか、無茶を言ってくれる」ってまんばちゃんが自嘲気味に言うから、「これはまた、ずいぶんと煤けた太陽だ」と三日月が笑い、

 

中合わせで、目は合わないけど、互いを見るからちょっと頭を寄せ合ってから、

「さて給料分は仕事をするか」

「俺を写しを侮ると後悔するぞ」

三日月とまんばちゃんの顔が……。

 

 

ここからちょっと、

三日月について語ります。

 

この時点では、三日月が「老成してるから腹の底が見えねえぜこのジジイ!クソじじい!」くらいの感じはするんだけど、なにか重たいものを抱え込んでるような印象はまずなくて、そんな感じられなくて…… まんばちゃんとアイコンタクトして頷き合ったときのさっきのシーンもそうなんですが、

翳りがまったく(とも言い切れないけど)見えないんですね、この時点の三日月は。

 

信頼、仲間、この場に居られることへの疑いなさというか。表情に不純物がない…… なんだろうな、なにか暗いものが混じっている感じもなくて。

 

アイコンタクト時も、おそらく各部隊長として役割を確認し合ったのだとして、互いにすべきことがわかってるあたりもう信頼じゃないですか?

 

やっぱり翳りがないんです、この時点の三日月は(今後翳るであろうことを確信した言い方)。

 

共に戦う相手への信頼も見えるし、「はっはっは、仲間がいてじじいは頼もしいぞ」くらいの顔に見えるんです、私には。

うう、それも決してドンピシャなたとえではないのだが…… 今の表現力ではこれが限界……。

 

とにかく、まだぜんぜん、信頼・信用・安堵が見えるわけです。

 

これがこの先、噂に聞くあの恐ろしき「悲伝」とやらに、「円環」とやらに行ってしまうのかと思うとすごく恐ろしいんですけど……。

 

まあでもミュの三日月だって最初の頃は、ライブの回替わりタイムで楽しそうにふざけてたり、らぶフェス‘16でも若者と遊びたいからって三条みんなで両国国技館貸し切ってお面付けて妖しく登場してみたり、馬連れてきてへらへらしてたりしてね…… ニッコニコで楽しそうだったけど……

 

まさかあの頃は、つはものとか葵咲本紀とかであんな「自分だけが確かに歴史に存在してきた刀だからこの役割を背負う」ってなっていって、歴史を正しい方向に導くためなら歴史人物に介入、謎の力でマインドコントロールして人間操る、殺し合いたくない者同士を殺し合わせるように仕向ける……。刀剣男士の協力者とか作る……

いいんか? それ みたいなことやるようになるなんて思ってもみなかったじゃないですか……

 

本当に、あの頃はわかんなかったじゃん???? と床を叩きたくなるわけですよ。

 

つはものでの、あの、本当にぞっとするような、「人外の美」を称える面立ち…… ふっと無表情になったときに、「あ、これは人ではない、美しきなにかだ、」と思わされたあと浮かべられる、口角が上がった時の「三日月おじいちゃん」って感じの笑顔…… あの落差よ…… 切り替えよ……

 

刀ミュの三日月は、つはものから一気に変わったというか…… それはまた語弊があるかもなんだけど…… 最初はまさかああなるとは我々も思ってなかったじゃん? 刀ミュだって。刀ミュですら。 

 

だから、刀ステはきっともっと重いんだろうなあ~~~~~って思うと、もう今からすごく気が重いです……

 

全然関係ないんですけど鈴木さんと黒羽くんの三日月要素含む対談があるとフォロワーさんから知識を授けていただいたので、2.5男子推しTVシーズン3のDVD買いました。明日届きます。

 

 

 

■光秀vs不動、決着へ

 

三日月が宗三に「行けぇ!」って言ったのは、光秀を殺そうとする不動くんを止めに行かせたんだね? と三周目あたりでやっと理解できました。

 

話の流れがもうあっちこっち飛んでわからなかったんや…… 誰が今どこで何してるのかわかりにくくて…… 唸ってほしかった、我が情報処理能力……

 

 

「なにが大義だ、なにが本能寺の変だ、こんな歴史俺が丸ごと消してやる!!」

 

蘭丸が死んでますます激昂している不動くん。

 不動くんからしたら「お前がこんなことしなけりゃ、蘭丸も死ななかった信長様も死ななかった!」って気持ちなわけで。

 

そして、不動くんの殺陣がすごい。

跳びながら回転蹴りですよ、どういう体軸と脚の上がり方してるの…… 地に足付かずにジャンプして空中にいるまま回転して全然ブレずに斬っていく。

あんなんされたらこちらとしては「あっ死ぬわ」ってわかるよ、短刀の間合いであの速さ…… 短刀だからこそか……

 

ついに光秀さんの刀も吹っ飛ばして、光秀を刺す!!っていうときに、宗三さんが割り込んできて……

 

(※ここらへんのリアクションは①の方が新鮮でいいと思います。)

 

なんで宗三さんこんなに間一髪のところで間に飛び込んでくる描写多いんです!!?!?

 

今作における脚本のサビじゃんもはや…… サビはもうこれ「織田信長とは何者か」じゃなくて宗三さんの仲裁ですよ……

 

最初に観たときの録音でずっと「ヒッ!」とか「宗三さん!?宗三さん!!」言ってて何が起こってるかさっぱりわからなかったときのシーン、十中八九このへんです。

 

「どうしてそこまでして止めようとするんだよ、あんたは信長様を守りたくはないのかよ、あんたを愛してくれた人じゃないのかよ!」

 

あの時は信長さんを救えなかったけど、今からなら間に合うんだ!!間に合うのに!!って宗三さんに泣きついているようにも見えるんです、ここ…… 幻覚かな……

 

で、

だから!!光秀を討ってはならないのです 信長が信長であることも 蘭丸が蘭丸であることも この歴史があってこそなんです!」

 

ここ、宗三さん自身の信長たちへの思いというよりかは、不動への想いって感じがしました。

 

「ここであなたが光秀を殺しては、信長や蘭丸の歴史までもいなむことになるのです」

 

こう諭すシーンで、私は、不動くんを救いたがってるからこそ宗三さんの「だから!」だと感じました

 

不動の言葉に自分の想いを表明した返答をした、というよりかは、

不動がひとり自分の想いに押しつぶされそうになって叫んでいるところに、引き留めてやるために諭しに行ってる感じ?

自分の感情も乗せながら。

 

もしくは、不動くんを救うことで、

自分も楽になりたいように見えました。彼にだって、感情はあるから。

 

「魔王でしかない」って言葉にも、いったいどれほどの、言葉にできないものが込められ渦巻いているか。そういうのも含めて。

 

宗三さんの

「あなたにあなたの信長があるように、光秀にとっての信長はここで討たれなくてはいけない信長。この本能寺の変が、僕たちの主であった織田信長という男の物語の行きつく先なんです!」

という言葉を受けての、

 

「教えてくれよ薬研!お前にとっての信長様も、光秀に討たれなくちゃならないような人なのか。長谷部、あんたにとっての信長様も、本能寺で死ななくちゃならない人なのか!!」

 

不動くんが凄すぎて、もう泣いてしまう……。泣いてました……。ここの、対峙する光秀と不動くんのシーン、ずっとずっと、何度も観てしまいました。

 

この叫びに、長谷部が「俺たちではなく、自分の心に問え!」って言うの。

これ、さっきの宗三さんの台詞があるからこそ「自分の心に問え」が冴えるんだよなって。

 

不動くんだけじゃなく…… 不動くんを見上げる光秀も眼光鋭くも、実は泣いていて……

瞳に映る炎がすごくよくて……

 

彼に見えるのは、燃えるような野心ではなく。

燃えるような嫉妬と羨望と、複雑に入り混じって燃え滾る、自身をも殺す身の内にある炎になってるって感じだなあ、と感じていたので……。

それが瞳に炎が映ることで体現されてるみたいで、すごい……と。

 

ここの、光秀と不動が対峙するシーンは、何度も何度も食い入るように魅入ってしまいました。いちばん好きなシーンかもしれない。

 

涙か、汗なのかわからないけれど、不動ちゃんの睫毛から雫が落ちるのも天才すぎて……  

みんな汗だくなのが、まさに炎の中にいるようで。

 

 

不動くんの切っ先が迷う。

振り下ろそうとして、引きとどまって、泣きながら、慟哭しながら、叫び、刃を迷わせる。 

 

不動くん…… 不動くんが、迷う刀で泣きながら葛藤してるのがすごく……

実際に三島で不動行光を見たことがあるので、尚更すぐそこにあるものを感じたと言いますか。

 

「愛されたぶんを返すことができなかった」

 

これ、刀剣乱舞初見の人にも刺さるでしょって泣きました。

 

ずーっと「ダメ刀」「ダメ刀」ってやさぐれて卑屈に、ときに開き直ったようにへらへらと語ってきたこの言葉が、理由は、すべてここから来てるって、ここでついに出してきて!

 

冒頭からずっと「俺はダメ刀なんだよー」って甘酒片手にひょうきんに卑屈な感じで言うのにさ、いざここで、

愛されたぶんを返せなかった、救えなかった、俺はダメ刀だよおーーーー!!!!って泣き叫ぶ…

 

いつでも不動を止めるためにスタンバイはしてる薬研と長谷部…… 宗三の声を聴き、最後まで不動の選択を待ってやる。

そして、不動が崩れ落ちたところでようやく構えを解く。いいですねえ……

 

 

 

そして、ついに現れる織田信長

出てくると思ってなかったのでハアアアッッて震えてしまいましたよ。

 

ここでの信長公の登場・退場がすっっっごくかっこいいなって思ってて……

 

みんなの意識がすっかり逸れてた舞台上段で、障子の向こうから浮かび上がる魔王のシルエットですよ…… で、ゆっくり障子が開いていって、そこにいるのは微動だにせず強かに荘厳に立つ信長の影。障子が開き切って、炎に照らされながらなおもそこに存在感を持ちながらそこに立っていて……。

 

厳かに背を向け、うろたえることもなくじっくりと刀を抜き、そして能のようにゆっくり、ゆっくりと階段を降りていき…… 障子は閉まっていき……

最後に見えたのは、障子紙に迸る血。

 

なんつーーーーーーかっこいい演出か、と思いますやん?

 

しかもそのあとに、不動ちゃんがウッて泣きそうな顔してるのはわかるんだけど、光秀まで「信長公ォオ!!」て叫んでるのが本当アンビバレントなんです。

なんちゅうアンビバレントよ。

 

明智光秀が、「信長公」と叫んで、見開いてた目をぎゅっと閉じて、床に頭をこすりつけるように蹲るんだよ……

これだから、明智光秀って男はひっでえ沼だなと思うわけですよ……

 

そして、今度は光秀を狙いに来た遡行軍に、「泣いてる暇はないぞ!」「わかってるよ!!俺たちが光秀を守らなきゃならないなんてなあ!!」「因果なものです!」って立ち向かっていく。

 

薬研は薬研で「なにボサっとしてる自分の身くらいテメエで守りやがれ!」って不動ちゃんが吹っ飛ばした刀持ってきて光秀に持たせてさ……

複雑だね、守らなきゃいけないんだねえ……

 

中傷織田組の真剣必殺がいいんですよこれ。

トップバッター薬研ニキの柄まで通ったぞ!!音ハメ完璧だし炎のエフェクトがかっこいいし。これ、炎が黄緑色なのは、ゲームの会心の一撃がこの色で閃光奔るからですね!?と三周目あたりでようやく気付きました。

 

俺の刃は防げない! と長谷部も来て、

 

「ここでやられちゃ信長公の沽券にも関わる」って言いながら「ダメ刀だって舐めんな!!」って行く不動ちゃん。

今作でのまんばちゃんとのやり取りと見てると、「俺を写しと侮ったこと、後悔させてやる!」と呼応するものを感じたりもしましてね。

 

そして、宗三さんの殺陣がここにきて一段とキレッキレに!!何体か斬り捨てたあと、蝶のように両腕を広げ…… てからもまたバッタバッタ倒して、「そこだ!!」「僕に触れられると思いましたか」

振り向きざまに一気に斬って、着地……

 

四振りが揃って敵と刃を交え、そして宗三さんが最後に

 

「これが終われば、また……籠の鳥」

 

と、薙刀さんズバァッ!!と斬って決着。かっこいいが過ぎた……

 

光秀に向かって「大義を果たしてもらわなきゃ困る!!」と、

泣きたいだろうに叫ぶ不動ちゃんに、

 

「私はただ あのお方に必要とされたかった」

 

という光秀。

ほらクソデカ感情アンビバレントじゃん

 

「見捨てられるのが怖かった。織田信長とは何者か?私にとってあの方は…… 君主でなくてはならなかったのだ」

 

だから、臣下でいられなくなる前に殺す、か…… クソデカ感情アンビ(以下略)

 

「だったら…… だったらなんだ!信長公は信長公の歴史を生きたんだ、

明智光秀!!アンタはアンタの歴史を生きるんだ!! 頼むよ…… あんたはあんたの生きた、その歴史を生き抜いてくれ…… それが、あんたの“務め”なんだ……!!」

 

 

光秀が去る。

本能寺が落ちる。

 

僕はどうして泣いているんでしょうか、とこぼす宗三さん。悪いことじゃないさ、という薬研。

 

「この刻印が覚えている…… 僕にとってあなたは…… やはり魔王でしかない……!!」

 

←これ、信長公が第六天魔王って宗三さんに刻んだから、そう「心を写された」のも少なからずあるのでは?と思いました。

 

 

 

最後まで「信長が何者か」はわからなかった……。

織田信長とは何者だったのか」っていういろんな説を引っ張ってくるやり方が、うまく活きたなあと思いました。

 

宗三にとっては魔王でしかない。

 

でも長谷部に薬研に不動に、それぞれに信長があって、ただ自分にとっては魔王でしかない、と結論付けた……

 

 

 

うーーーーーーーーんこれなーーー、①でも書いたことのコピペなんですが、

 

刀ステが、ゲームの見えないところを掘り下げてくれたと同時に、さらなる謎と命題を与えてきた感じがしました。すごく

 

 

 

■報告は以上だ。

 

表面上は歴史通り、と締めくくるまんばちゃん。

 

「あと最後に…… 俺を、美しいとか言うな。以上だ」

 

これは三日月が「そなたは存分に美しい」「主の言葉を借りたまでだ」から来てるんだ、と納得しました。

 

 

 

 

あ じじいが茶を飲んでる

 

こういうエンディングシーン凄くなじみがある

 

 

 

 

ずっと「主が何を考えているのかわからない」と言っていたまんばちゃんが、三日月の所へ行き、「主がなぜ織田の刀たちを本能寺に向かわせたのか、今は少しわかる」と。

 

「ふむ、そしてその心は?

「強くあれ。主はそう言っているような気がする。」

 

う~~~~まいこと使うな~~!と思いました。なぞかけの時に使う、「それが意味するところ、主旨はなんぞや?」という声掛け。

 

で、隠れた大問題はここですよね。成長したまんばちゃんを見て、三日月が

 

「俺がいなくなってもこの本丸を安心して任せられる」

とか言いおる。

 

不穏なことを言うな

と全力でフラグに震えましたよ。

 

「なぁに、もしもの話だ」

「まだあんたの力が必要だ」

 

ここ、まんばちゃんはクソじじいとか言いつつ、三日月のやり方や采配はしっかり認めて頼りにしてるんだってのがわかって……。

 

「頼りにしてもらって嬉しいぞ」

「フン……」

 

なんておどけた会話に収束し、鶴丸の「ガラ空きだぜ!!」膝カックンも来てうやむやになってしまったけれど

 

忘れないぞ…… 忘れないからな……「俺がいなくなっても」発言を…… お前が言ったことを…… 私は忘れない……!!

ぜったいにあとで効いてくるんだろ……?!?!? TL受動喫煙だけでもわかることはあるんだよ……!!!!

 

 

光忠「ン待たせたねぇえええ! さあみんなでO-CHA☆の時間にしよう!」

鶴丸「向こうでおはぎの宴とやらを教えてくれ!」

まんば「その話はやめろ……!」

 

三日月「うん、ハハハハ…… よきかな、よきかな」

 

 

 

 

誉をいただいた宗三さん。

そりゃ誉いただくよ!!!!!!いただきますよ!!!!!!!と机バンバンした。

 

「僕を手にしなかったら信長は滅びすに済んだのかもしれない」

 

???

この発言の意図がまだ咀嚼しきれず、わからずにいます……。

 

そして、薬研の例の台詞。また①からのコピペなのですが。

「本能寺で見た信長さんが笑っているように見えた…… 自分は自分のまま、自分の歴史を生き抜いてみせるから だからお前たちも自分の道を歩め 這いつくばって あがいて それでも前へ進め あの背中がそう言っているように思えた」

 

ずいぶん都合のいい解釈だ、という自覚はしてるらしく。

しかしそれは、薬研が自分の心を「信長」に写したともとれるわけで。

 

なるほど、織田信長とは、薬研にとってはそういう男であったのかもしれないと。

 

だから、薬研はそういう心を持っているのかもしれないと。

もしかしたら、『薬研藤四郎』に写された、反映された心。周りの思う信長像のそうった部分が、薬研のひとつになっているというのもあるのかもしれない。

どちらにせよ、かつて信長が薬研に写したのかもしれない心が、薬研に宿り、そしてふたたび信長という男への解釈に帰結したとも見える、この言葉……。

 

森羅万象、巡り巡って…… 三日月の言葉はここにもかかっているのであろうと思いました。

 

「お前の織田信長は見つかったか? 宗三」

「信長という男をそう簡単に理解出来たら苦労はない」

 

まったくその通りでございます。

 

「宗三、お前…… そんなふうに笑えたんだな」

 

 

新たな出陣命令、

慰労会は中止だってさぁ~~と鶴。本体を杖みたいにすな。

 

……出陣かァ!と駆け出す薬研、少し遅れて、遠くを見馳せてから、後を追う宗三。

 

 

Fin.

 

 

 

3.殺陣

文字にしたところで説明下手すぎるから図解にできたらなーーとも考えたんですがペンタブを出してくるのは断念しました。ご容赦を。

 

ド素人なりに、それぞれの殺陣を観ていての感想を書きなぐった記録です。

 

まず最初に、どうしてもミュの殺陣と見比べてしまうのですが、ステは「速い、重い」という印象でした。本気でぶつけにいくときの勢いがもう違う。

おそらくですが、ミュの場合歌って踊るのに割かねばならない部分も多いので、そうなってしまうのだろうと思いました。

 

殺陣はステに軍配だと思います。初演でこれですものね……。

ただ今後、槍と薙刀も見比べるのが楽しみな所存ではあります。

 

大坂冬の陣

光忠の殺陣は、足元はしっかり地についてるけど軽やかだね。肩から大きく刀を振るから間合いが広い。可動域というか、円周が大きい。

 

鶴丸もそうなんだけど、鶴丸の方が翻弄するようにちょこまか動いてて、一度に入れる動きが多くて、素早い。そしてパシッ!パシッ!と刀を弾くような動きもする。遊戯というのかな、やっぱ「翻弄していく」スタイルって感じ。

 

 みっちゃんが優雅にダンスを踊っている、というなら、鶴丸はこまかなバネがあって跳ねる感じ。

 

・小夜の斜め回転ってこれのことか…… 速いんだよ、コンパクトで。動いてる範囲はけして広くないのに、動きが機敏かつ回転がすごすぎてまったく見劣りしない。首を掻っ切ったあとの回転速度見ました?うわあこりゃ斬れるわ…… って説得力が凄い。

 

・鯰尾は直線的で、しっかり向かい合って戦いますって感じ。距離を取りつつも正面から懐に入っていったり手で敵の刀を持つ手を押さえたり。なんか「優等生」って感じの殺陣だなっていう勝手な印象。

 

・一期は、マントを左手で押さえながら戦うのが騎士っぽくていい。凛とまっすぐ立ったまま、まっすぐ構えて斬る、あまり腰を落とさない。強いけど優雅。

 

・江雪兄様は刃先で牽制をするけど、手元も腰に近いわりと低いところで構えている…… 戦うときは斬るために腕も伸ばすけども、やはりどこか消極的にも見えるのが江雪さん。

 

・いちにい!!ノールックで敵の刀を受けるし!「ハア……(気だるげ)」と言いたげに鞘を軽々と持ち直して…… 鞘で敵をブッ叩いたりするときなど、たまにちょっと荒っぽくなるのもいい。

光忠よりは手数が多く、軽やかなイメージだね……

 

 

②紅白戦

・三日月の殺陣

やっぱり狩衣で袖があるから、突きをしてくるっと回転するときも袖が邪魔にならないような動きをしてるのがわかる

すごいなあ~~一気に後ろから前、真横に薙ぎ斬る。袖がひっかからないように殺陣ができるの凄いと思うんだよな勝手な印象なんだけど。

重心が低くて、袖があるからかな無駄がなくシュンシュンっと軽やかかつ美麗に、って感じ。

 

・やっぱり鶴丸は、手首を軸に刃先をくるくる回しながら弾くような殺陣をするなという印象がある

身体と手首の両方を軸にしてくるくる戦ってる印象がある

 

・いちにいと長谷部、殺陣は似てるけど長谷部はちょっとキビキビしてるような感じなんだよね

 

光忠はやっぱり肩からを可動域にして刀を振るからすごく動きが大きく見える。

光忠の方は余裕があるようにステップ踏んだりするんだよね、ダンスのような殺陣っていうのがしっくりくる。

 vs長谷部での動きで気付いたことだけど、もともとの身長が高いのと脚が長いのとで、大して高く跳んでなくてもすごく高いところから力強く振り落とされて叩き斬ってくるように見えるんだ…… よく見たら高さだけなら大してジャンプしてないぞ光忠…… ジャンピング叩き斬り……

 

・三日月vsまんば

まんばちゃんはブレザーなだけあって動きやすい、布を翻して目くらましと牽制しながら距離を取りつつ…… ってイメージ。

まんばちゃんの方がすぐに刀を振る方向を転換しながら戦える感じ。振り切れる角度、というかバリエーションは多い感じ。制約が少ない。

 

上では粟田口同士とお兄ちゃん同士が戦ってて、そこにトリックスター不動

 

宗三さんや江雪さんはあの袈裟があるぶんおっきくてゆっくりした動きになるんだろうな、それに対して洋装のいちにいは動きやすいんだろうなと目に見える。

 

 

③本能寺近辺の森にて

 

・宗三さんの殺陣ってあれかもしれない、袈裟が重たいぶんぶん軽やかじゃないって言ったけど、かわりに一撃一撃がゆっくりめになってとして一撃で一体確実に仕留める、っていう感じが見えた

敵を踏みつけて他の敵を斬った!!かっこいい!!

 

ヒキで観たい殺陣。

 

・映画でもわかってたけど不動くん身軽だ、敵の上を側転でくるんと飛び越えてるし

 

 

④本能寺にて

・コピペですが、対光秀の不動くん。

跳びながら回転蹴りですよ、どういう体軸と脚の上がり方してるの…… 地に足付かずにジャンプして空中にいるまま回転して全然ブレずに斬っていく。

あんなんされたらこちらとしては「あっ死ぬわ」ってわかるよ、短刀の間合いであの速さ…… 短刀だからこそか……

 

・まんばちゃんはやっぱり戦ってて布がひらひら美しい

 

・いちにいがゆっくり来て、一気にカッ! と構えるのがかっこいい

いちにいここでようやく少し重心低く腰を落として戦う

 

・シュパーン!シュパーン!と来る鯰尾はやっぱり直線的。いいですねえ、脳天からブッ刺して

 

・小夜はやっぱり足技も使って体全体で戦ってますって感じがしっかり見える

 

・江雪さんはやっぱり宗三さんと似てて、上体を起こしたままゆっくり突いてゆっくり斬る…… そう力んでるようにも踏ん張ってるようにも見えない、でもしっかり一撃で倒していってる、これはステータス値が高いからですね……

宗三さんならもっと頑張って倒してるところを江雪兄さまは同じような殺陣でも力まず倒せてる…… ここで気付きましたね……

 

・「くォれでも実践向きでねぇえ!!」

やっぱりダンスのように、雄々しさもありながら戦う

・「赤く染まって、鶴らしくなるだrrrろォア!!!」ですよ!!

鶴丸の殺陣、なんだこの感じと思ってたらアレだ、『遊び心があるように見える』んだ。

 

・三日月

能のようにゆっくりゆっくり、のしのしと出てきて…… スッと刀を構えたかと思えば…… 緩急!! 静と動です!!!

一気に腰をしっかり落として摺り足のまま斬っていく。構えで牽制し、この大人数を一度に相手して後ろにいた奴はノールックで一突きするし

 

全身使って、それこそ体も刀身と繋がってるといわんばかりの流麗さで薙ぎ斬るか、突くかのどっちか。

 

袖があるから、振り抜くか、突くか。

で、それが美しい。

能のようにゆっくりゆっくり動いてたかと思えば、シュルンシュルンシュルンシュルン(擬音語が多くて済まない……)斬るんですよ。優雅です。

 

 

4.エンディング、傘

青い光に照らされて、逆光のシルエットが浮かび上がる三日月。この演出カッコイイ大好きです。

 

後ろにも階段があるとこういう登場演出ができるんですね。

また一振り、一振りとあとに続いて姿を現す。

 

最後にまた「西暦2205年──」のナレーション持ってくるの、にっくいです。最高でした。

 

 

■傘

 

文字にしたところで説明下手すぎるから図解にできたらなーーとも考えたんですがペンタブを出してくるのは断念しました。ご容赦を。(二回目)

 

・・・

 

傘を差して登場する12振り。

かっこいいですね…… 。

 

(耳コピ)

 

ひとりひとり別の道なら

ひとつひとつ違う色彩

喜怒哀楽の想いを馳せる

昔日の影を 残して

 

長き月日巡り

受け継がれし心が

時を越えて幾度も

この身に問いかけてくる

 

お前が描くあの男は 何者なのか

 

赤く燃える炎の奥に

映る確かな歴史の影

与えられた命題のため

光る切っ先は戸惑を断つ

 

生きた証 かの物語

けして変わることのないように

迷わない もう恐れはしない

走れ 等身大のままで

それぞれのさだめを 信じて

 

 

「残して」でギュイーーンと高まる曲、

そして「お前が描くあの男は何者なのか」で鳥肌でした。

 

 

歌い始めて全員が傘を正面に向けてフォーメーションを組んでいるとき、三日月は傘をまっすぐ差したまま後ろをスススと歩いていて。

曲調がギュアーーン!と上がったところで左右に並んだ刀剣男士たちが傘を回しながら作った花道を、堂々と降りてくるのがあまりに美しい。あまりに三日月宗近

三日月の礼が、傘を持っているからこそ片手が胸の前にあるままで、普段の両腕を広げた礼とはまた違ってとてもかっこいいです。よいものです。

 

そして続くはまんばちゃん。みんなが大きく広がったところを降りてくる。彼が座長なのか?

深読みしすぎかもしれないけれど、写しであるまんばちゃんが傘を後ろ手に持つことで、「山姥切国広」の字が客席には反転して見えているのがにっくいなあと思いました。

 

次に宗三さんが真ん中に来て、優雅に腰を落として礼をする。順番納得も納得です、そりゃそうですわ、今作の誉。

左文字兄弟が続いていく。ここで、あまりに江雪さんが江雪さんだ!?と見えた瞬間があってびっくりしました。

小夜ちゃんの傘の持ち方、立ち絵の仁王立ちと似ていてとてもしっくりくる。

 

小夜ちゃんがくるんと回ったら、次に薬研が真ん中にきていて。

 

薬研ニキ!!かっこいい!!ずるいよ!?

三日月と長谷部が傘を客席に向けたまま部隊の真ん中で交差しすれ違った直後、そこの現れる薬研藤四郎の傘。いざ傘を上げたかと思えば、「よっ」と言いたげに手を軽く上げ、笑って、頭を下げる。だめだこの短刀は。おそろしい。

 

その薬研が不動と三日月と、反対側からは一兄と長谷部が上手と下手を入れ替えるように移動していって、真ん中でひとり立ち止まった長谷部が紳士のように礼をする。

長谷部がとってもいい笑顔で幸せになります。傘の持ち方がしっかりしていてとても長谷部です。

 

そしてまた同じように左右から交錯して戻ってきた不動くんが、両手を広げて……

不動くんもいい笑顔だ~~~~素敵だ、元気だ…… 泣いてしまう。

 

うっっっわ一兄……

一兄がいつの間にか背を向けて階段の真ん中にいて、みんなが傘をそちらに向けてまるで花の中心のように……

おそらく歌詞と振付の都合もあるのだけれど、他の傘たちが一兄を中心に花弁のように放射状に並んで、そしてそれがぱっと外側に開いたあと一期一振が正面を向いて現れる。天才の演出。

鞘でも同じことしていましたが閉じた傘を手元でくるんっと投げてキャッチするのあまりにかっこいいのでおやめください

 

そしてまた傘が左右に二列に並び、鯰尾が駆けていくのに合わせて左右に順々に開いていき、パッと現れた鯰尾が礼をする。そう、まるで駆けて生まれた風が花弁や葉を舞い上がらせるように、鯰尾に合わせて傘が左右に開くんです。なんだか性格が出てる。

カワイイ、いい子。ちょっと謙虚めだけどにっこり笑う鯰尾。

 

またみんなが傘を正面に向けて綺麗にフォーメーションを組んだど真ん中にいた光忠が、自分に重なっている他のみんなの傘を、自ら花びらを舞い上げるようにバッ!と傘を振り上げて現れる。

 

そんな中、鶴丸がひとり上段で背中向けてるんですよ。ずるくないですか?ラスボスのようだよ。

みんながいろいろと交錯して、鶴丸を中心にくるくる回って移動しているうちに、いつのまにか鶴丸を先頭にしてみんなが降りてくるような形になって。まるで行軍。

みんながまた傘を下に向けたとき、

堂々と降りてきた鶴丸が、最後に「ヘイッ!!」と傘を上に突き上げ、それに合わせて他のみんなも傘を上げる。閉じたままの傘を肩にかけ、礼をする。

イレギュラーな礼の仕方がずるいよ。ずるいね~~

 

でもすぐにパッと開いて、全員一列に並び、傘を閉じて礼をする。

いちいち演出がかっこいいんだな……

 

とりあえず、もう三日月おじいちゃんの傘の開き方持ち方、すべてかっこいいと思いました。

 

みんな頼む、傘回しながら曲調刀ステっぽくアレンジした刀剣乱舞♪歌ってくれ…… なあ…… (大演練の願望)

 

 

・・・

 

 

あーーーなんか本当に

 

「序章の物語」って感じだった

 

すごく「問いかける序章の物語」って感じだった。

 

虚伝初演としては、終わり。

しかし、刀ステがこれから紡いでいく歴史の始まり。

 

 

『虚伝 燃ゆる本能寺』。

重い命題を与えてくる、しかしとても質の高い文学でした。

 

おわり!

 

 

 

2020/5/14